結論から|令和8年度の年金は「増額」だが注意点あり
・令和8年度の年金額は、前年度より引き上げ
・引き上げ率は次のとおり
-
国民年金(老齢基礎年金):+1.9%
-
厚生年金(報酬比例部分):+2.0%
ただし、
「増えた=安心」「全員同じ影響」ではありません。
年金は人によって受け止め方・影響が異なります。
この記事でわかること
・令和8年度の年金改定の全体像
・実際にいくら増えるのか
・なぜこの数字になるのか
・判断を誤りやすいポイント
・社労士が必ず確認する実務視点
そもそも年金額はどうやって決まるのか
年金額は、次のルールで毎年改定されます。
・物価の変動
・賃金の変動
・マクロ経済スライド(少子高齢化調整)
この3つを組み合わせて、法律に基づき改定されます。
令和8年度はなぜ増えたのか【超要点】
・令和7年の物価上昇率:+3.2%
・直近3年間の平均賃金変動率:+2.1%
👉 物価 > 賃金 のため
→ 年金改定は「賃金の伸び」を基準に計算
さらに、
・マクロ経済スライドによる調整
- 基礎年金:▲0.2%
- 厚生年金:▲0.1%
その結果、
-
国民年金:+1.9%
-
厚生年金:+2.0%
となりました。
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実際にいくら増える?【具体例】
国民年金(老齢基礎年金・満額)
・令和7年度:69,308円
・令和8年度:70,608円
・増加額:+1,300円/月
※昭和31年4月1日以前生まれの方は満額70,408円
厚生年金(標準的なモデルケース)
・夫婦2人分の基礎年金を含む
・令和7年度:232,784円
・令和8年度:237,279円
・増加額:+4,495円/月
※平均年収約455万円で40年間就業したケース
【重要】働きながら年金を受け取る人は要確認
在職老齢年金の基準が大きく変更
・年金+給与が一定額を超えると、年金が一部停止される制度
支給停止調整額
-
令和7年度:51万円
-
令和8年度:65万円
👉 高めの収入がある方は、年金が止まりにくくなる改正
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国民年金保険料はどうなる?
・令和8年度の実際の保険料
→ 17,920円/月(+410円)
※法律上の基準額は17,000円だが、賃金変動により実際の負担額は上昇
【注意】よくある誤解
・「年金が増えたから生活が楽になる」
・「前年と同じ考え方で問題ない」
・「ネットの記事を見れば判断できる」
👉 すべて実務では危険
年金は
・年齢
・働き方
・配偶者の有無
・他の給付
によって、影響が大きく異なります。
社労士が必ず確認する判断ポイント
・生年月日(経過措置の有無)
・加入期間(20年・25年・40年)
・現在の収入・就労形態
・配偶者加給年金・振替加算の有無
・障害年金・支援給付との関係
※ここを飛ばして判断すると、後戻りできません。
自分だけで判断すると危険なケース
・金額だけで判断している
・「増えた/減った」だけで一喜一憂している
・繰上げ・繰下げを損得計算だけで考えている
・働き方が今後変わる予定がある
社労士に相談すべきケース
次に当てはまる方は、一度「年金の整理」をおすすめします。
・働きながら年金を受け取る予定
・受給開始時期で迷っている
・配偶者がいる/亡くなった
・障害・病気・収入変動がある
・「本当にこれでいいのか」不安がある
まとめ|年金は「自分の場合」で考える制度
・令和8年度は年金額自体は増額
・ただし影響は人それぞれ
・制度理解より「判断整理」が重要
年金は、あとから修正がきかない判断が多い制度です。
迷った段階で、専門家に確認することが結果的に一番安全な選択になります。
