シフト制パートの年休は「直前6か月の実績」で決まります
シフト制のパート・アルバイトの場合、週に働く日数が毎週違うことがあります。
このような働き方では、年休(有給休暇)を何日付与すべきか 判断が難しくなります。
年次有給休暇は 労働基準法39条 に基づく労働者の権利です。
しかし、シフト制のように 週所定労働日数が一定しない場合 は、付与日数を“実績”をもとに決める方法が必要になります。
年休付与の基本ルール:6か月勤務+8割出勤
まず、パート・アルバイトでも次の条件を満たせば年休が発生します。
-
雇入れから6か月経過
-
全労働日の8割以上出勤
ここから、シフト制特有の「付与日数の計算」に進みます。
年休日数はこう決める:最も重要なのは“直前6か月の働いた日数”
✔ 直前6か月の「働いた日」だけを数える
※ シフトに入っていても、欠勤した日は数えません。
✔ その6か月を「26週」として計算する
これは行政実務で一般的に使われる考え方です。
✔ 平均の週所定労働日数を算定する
平均週労働日数=総労働日数 ÷ 26
パートタイム労働者など、所定労働日数が少ない労働者に対する付与日数
【比例付与表】
| 週所定労働日数 | 1年間の所定労働日数 | 継続勤務年数 | |||||||
| 6か月 |
1年 6か月 |
2年 6か月 |
3年 6か月 |
4年 6か月 |
5年 6か月 |
6年 6か月以上 |
|||
| 4日 |
169日~ 216日 |
付 与 日 数 |
7日 | 8日 | 9日 | 10日 | 12日 | 13日 | 15日 |
| 3日 |
121日~ 168日 |
5日 | 6日 | 6日 | 8日 | 9日 | 10日 | 11日 | |
| 2日 |
73日~ 120日 |
3日 | 4日 | 4日 | 5日 | 6日 | 6日 | 7日 | |
| 1日 |
48日~ 72日 |
1日 | 2日 | 2日 | 2日 | 3日 | 3日 | 3日 | |
具体例で見てみましょう
直前6か月で 70日 働いていた場合:
70日 ÷ 26週 = 2.69日
平均すると 週2.7日 働いたことになります。
付与日数は「比例付与表」で決まる
労働基準法施行規則の「比例付与表」は、
週1~4日勤務の労働者に付与する年休の日数を定めています。
平均2.69日なら、
→「週3日勤務」に相当
→ 年休 5日 を付与
このようにして、シフト制でも公平に年休日数を判断できます。
シフト制年休の3つのポイント
-
契約書上の「週◯日勤務」ではなく、実際の出勤日数 で判断する
-
付与日数は人によって変わる(実績により公平性が保たれる)
-
パート・アルバイトにも年休付与の義務はある
まとめ:シフト制の年休は“実績ベース”で正しく付与する
-
直前6か月の総労働日数を数える
-
26週で割って平均週労働日数を算定
-
比例付与表で付与日数を決定
働く日が不定期なシフト制でも、この方法で 正しい年休日数を付与 できます。
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