毎年、年金額は物価や賃金の変動に応じて見直されます。
これは、物価が上がれば生活費も増えるため、年金受給者の生活を支えるための仕組みです。
ただし、年金を支える現役世代の負担も考慮しながら調整されます。
年金額の改定ルールとは？
年金額の改定には、以下の2つの指標が影響します。
- 物価変動率（物価の上がり下がり）
- 名目手取り賃金変動率（現役世代の給与の増減）
通常、物価が上がれば年金額も上がります。
しかし、現役世代の負担が急激に増えないようにするため、**「名目手取り賃金変動率」**を優先する決まりがあります。
つまり、物価の上昇率よりも現役世代の賃金の伸びが小さい場合は、賃金の変動率を基準にして年金額が決まるのです。
令和7年度（2025年度）の年金改定
令和7年度は、次のように決まりました。
- 名目手取り賃金変動率：＋2.3%
- マクロ経済スライド調整：▲0.4%
マクロ経済スライドとは、将来の年金財政を安定させるために、年金額の増加を少し抑える仕組みです。
これを適用すると、最終的な**年金改定率は「1.9%の増加」**となります。
まとめ
- 年金額は、物価や現役世代の賃金変動に応じて毎年見直される
- 令和7年度は「名目手取り賃金変動率（+2.3%）」が基準
- マクロ経済スライドの影響（▲0.4%）で、最終的に「1.9%増加」
- これにより、年金額は上がるが、急激な増加は抑えられる
**「年金はどうやって決まるの？」**という疑問を持つ方にも、できるだけ分かりやすく解説しました。
少しでも参考になれば幸いです！