自己紹介

　初めまして、社会保険労務士の森雅和です。

自衛官から社会保険労務士（社労士）になった異色の社労士です。

人に会って私が元自衛官だという話をすると皆様不思議がられます。

まぁかく言う私も、社会保険労務士になっているとは、自衛隊入隊した頃は夢にも思わなかったのですが．．．

元自衛官が社労士に転職するという話を聞いたこともありませんでしたし、知人の中にはいませんでした。

　そこで、私が社労士になるまでの経緯について話したいと思います。

　私は福井県鯖江市出身で、高専生までは福井で育ちました。

卒業と言いたいところですが国立福井工業高等専門学校（高専）を４年で中退（高専は５年生まで。）してしまいました。

そこではまったく勉強に興味が持てなかったのです。

自衛隊の存在を知ったのは阪神淡路大震災です。

当時の私はテレビで活躍する自衛隊員を観て人のために働きたいという思いになりました。

そこで高専を中退し自衛隊に入隊したのです。（バブルがはじけた頃です）

地本の人から「自衛隊は働きながら大学に通学ができる。」と言われ、正直なところは大学に行くことが入隊目的でした。

大学を卒業させていただいた恩もあり、自衛隊には１８年間勤務しました。

　社労士業務につながっていくことになるのは、文書作成にかかわるうちに、法律・規則・通達の内容に沿って作成して、その起案・決裁文書の通りに部隊が動くことについて興味がわいたのです。

　そして法律が関係していることを知って興味がわき、法律家になりたいと思ったのです。

 　現実的に資格取得をして開業するという私の夢物語は、まずは行政書士資格取得が目標でした。

そして行政書士というキーワードにふれて調べていくうちに社会保険労務士という資格を知ったのでした。

　また独立開業という私の決心を強いものにしたのは東日本大震災です。

今まで元気だった人が突然いなくなるという現実を目の当たりにしました。

「人生は一回きりだ、やりたいことをやろう」と震災をとおして思ったのです。

　そんな折、部隊改編で配属部署が無くなるので、次の異動先を決めなければなりませんでした。

そこで私は異動先を調整している最中でしたので、「反省はしても後悔はしない」という気持ちのもと一大決心して退職しました。

　退職後は、調理場で働いた経験もあり、調理師免許も欲しいし健康管理が大事という思いからニチエイ調理専門学校へ１年間通学しました。

 　その後社労士試験に合格し、社労士事務所で３年間勤務させていただきました。

そして２０１９年２月に社会保険労務士を登録・開業し現在に至っています。

　自衛隊勤務の中で、私がとてもやりがいを感じたものを２つあげたいと思います。

　1つ目が、新しく自衛隊に入隊してきた新人を育てる経験でした。

人に教えるということは、自分の成長にも役にたちます。

そして何より組織とは、そこで働く人によって強くもなるし弱くもなるのです。

部隊を強くする為に、人を育てるという教育の重要性はとても大切だと考えるようになりました。

　２つ目は、調理をして、人とふれあい、人に喜んでもらえる経験です。

自衛隊勤務の中で、糧食班勤務というものがあります。

外部の会社に業務委託される前の１年半ですが、隊員の食事を作っていました。

隊員食堂という場所で隊員約１０００人分を作り、料理を器に盛って配食するのです。

人とふれあい、人に喜んでもらえる仕事はとてもやりがいがありました。

　人のために働きたいという思いは変わりません。

　社労士業務について事務手続きは簡易化が謳われ電子申請が主という流れになってきています。

しかし、円滑に仕事をするには人と人とのコミュニケーションをおろそかにはできません。

人とふれあい、人に喜んでもらえる仕事．．．

人と人とのかかわりにつきましては士業もサービス業だと思います。

この点から社労士事務所勤務において人と人との信頼関係を築くには話を聴くこと、傾聴が大切だと諭され、傾聴を学ぶためキャリアコンサルタントの資格を取得しました。

 　自衛隊勤務、社労士事務所で培った経験や学んだことは、どこの会社でも活かせると思います。

 社会保険労務士として活動する中で、企業の経営者の幸せ、企業で働く従業員の幸せ、その家族の幸せを守り、そして社会においては、その幸せを増幅していけるように貢献していきたいと思います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　社会保険労務士　　森　雅和