社長の困った!相談コーナー

 人事・労務管理手続

社長と従業員の人事・労務管理相談コーナー

1. 若年労働者を確保したい

社長: 「最近、若い人がなかなか採用できないんだ。どうしたらもっと若年層にアピールできるだろうか?」

 

従業員: 「会社の魅力をもっとアピールしたほうがいいんじゃないですか?でも、具体的にどうすればいいのか分かりません。」

 

社労士のアドバイス: 「若年層にアピールするためには、仕事の意義やキャリア成長のビジョンを明確に示すことが大切です。若い世代は、どのように成長できるのか、そしてその会社で働くことで社会にどのように貢献できるのかを重視します。インターンシップや説明会を通じて、職場環境や成長機会を伝えることで、より多くの若年層に興味を持ってもらえます。」


2. 採用時の人材の見極めが難しい

社長: 「面接での第一印象は良かったけど、実際に働かせてみると、どうも会社に馴染んでいない感じがするんだよな。」

 

従業員: 「スキルがあっても、会社の雰囲気に合わない人っていますよね。どうやって見極めたらいいんでしょうか?」

 

社労士のアドバイス: 「採用は単なるスキルのマッチングではなく、企業文化への適合性も重要です。面接時に価値観や働く姿勢、チームでの協調性を確認する質問を用意し、会社のカルチャーに合うかどうかを見極めましょう。さらに、試用期間を設けてお互いの相性を確かめることも有効です。」


3. 高年齢労働者の雇用延長を考えたい

社長: 「高年齢の従業員の経験やスキルは素晴らしいんだけど、これからどう活かせばいいだろうか?」

 

従業員: 「知識や経験を若手に伝えてもらえたら、もっといい職場になりそうです。」

 

社労士のアドバイス: 「高年齢者の経験を活かすためには、彼らの知識を若手への教育に結びつけることが重要です。例えば、社内研修の講師を依頼したり、メンター制度を導入することで、経験豊富な社員の知識を次世代に伝える機会を設けましょう。これにより、組織全体の知識の共有が進み、若手の成長を促進します。」


4. 有能な人材の離職を防止したい

社長: 「優秀な社員が次々と辞めてしまうのは本当に困る。どうしたら引き止められるんだろう?」

 

従業員: 「彼らは達成感ややりがいを求めているんじゃないですか?職場の環境も影響していると思います。」

 

社労士のアドバイス: 「トップパフォーマーを保持するには、彼らの達成感と職場での満足度を高めることが必要です。目標管理制度を導入し、目標達成に対して正当に評価し報酬を与えることが効果的です。また、定期的なキャリア面談を行い、個々の成長ニーズに応じた職務や研修の機会を提供することも、離職防止に繋がります。」


5. 就業規則・賃金規程等の作成・見直し

社長: 「法律が変わるたびに、就業規則をどう直せばいいか悩むよ。定期的に見直した方がいいのか?」

従業員: 「就業規則がしっかりしていないと、従業員側も不安になりますよね。」

 

社労士のアドバイス: 「就業規則や賃金規程の定期的な見直しは、法改正に対応するだけでなく、従業員との信頼関係を維持するためにも重要です。最新の法改正に合わせた修正や、社内の現状に即した改定を行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。年に一度のチェックをおすすめします。」


6. 退職金規程の見直し(支払額が高額になりすぎてしまっている)

社長: 「今の退職金制度だと、長く勤めた人が多い時に支払額が多すぎて、経営が圧迫されそうなんだ。」

 

従業員: 「退職金はもらえると嬉しいですが、会社の負担が大きいと不安になりますね。」

 

社労士のアドバイス: 「退職金規程を見直す際は、長期的な財務影響を考慮し、持続可能な制度設計が重要です。確定拠出年金制度など、企業の負担を軽減しつつ従業員にもメリットのある制度への移行を検討してみてください。また、定期的な制度の見直しと社員への説明も重要です。」


7. 意欲的に働いてもらえる環境を整備したい

社長: 「社員がもっとやる気を持って働けるような環境を作りたいんだけど、どうしたらいいかな?」

 

従業員: 「やっぱり、仕事に対してのフィードバックや報酬があるとモチベーションが上がりますね。」

 

社労士のアドバイス: 「社員が活き活きと働ける環境作りは、組織全体の生産性向上に直結します。職場環境の改善や、透明な評価制度、適切なフィードバックを通じて、社員一人ひとりが自分の役割を理解し、達成感を持って働ける環境を整えましょう。福利厚生やワークライフバランスの充実も効果的です。」


8. 労務監査、労務診断をしてほしい

社長: 「社内の労務管理がちゃんとできているか不安なんだ。第三者の目で診てもらいたいな。」

 

従業員: 「労務監査を受ければ、私たちも安心して働けますね。隠れた問題があれば解決したいです。」

 

社労士のアドバイス: 「定期的な労務監査は、潜在的な問題を未然に防ぎ、企業のリスクを低減するために非常に有効です。就業規則や労働条件、時間管理などの点検を通じて、法令違反やトラブルの芽を摘み取ります。また、労務診断により、従業員の働きやすさや職場環境の改善ポイントも見つけられますので、安心してご相談ください。」



社労士実務の一般的な業務(例)

  

1.求人の申込みの確認

  • 「求人内容の正確な表現と法令遵守が、適切な人材を引き寄せる基礎です。」

2.面接の同席と分析

  • 「面接プロセスにおける観察と分析で、候補者の真の資質を見抜きます。」

3.採用・不採用通知書の作成

  • 「明確かつ敬意を持った通知書は、会社のプロフェッショナリズムを反映します。」

4.就業規則の作成と届出

  • 「変わる労働環境に合わせた就業規則の更新は、トラブル防止の鍵です。」

5.退職金規程改訂の説明会

  • 「退職金の見直しを社員に理解してもらうための、透明なコミュニケーションが重要です。」


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